2013年6月

超個人的な年金の話

今月、63歳になった。脱サラして20年間、環境事業に邁進して来たお蔭で、大病することなく元気に過ごせている。30年間以上納めた厚生年金の受給資格が来たというので、給付手続きを3年前に済ませた。しかし、元気に働いて収入があるから当初の年金を払い過ぎたという理由で、昨年から毎回半分を徴収されている。

30年以上納め、現役として更に納め続けて、そして本来の支給額から半分を徴収されて減額する。成るほど一個人からこれほどまでに搾り取らなければならないほど、我国の年金制度は棄損しているのだ。従って、歴代の年金制度の運用責任者は、国民に対してきちんとした責任を取るべきである。

しかし、年金を満額貰える老後と還暦後も現役で働いて受給年金を差し引かれる老後を冷静に比べてみると、後者の方が幸せに思えるのだ。日本人は労働を苦役としてではなく、社会に役立つ生きがいとして捉える美学を持っている。

市場経済を生き延びるために工場を海外移転したり、ソフト分野に特化して物づくりを放棄したり、本社をケイマン諸島に移転して法人税を逃れるグローバル企業群の勝者の世界戦略は、経済と言う手段が目的となってしまった倒錯の世界に見える。理不尽な効率化は、人間と国家を滅ぼす。経済は、人間の生活や国家を成り立たせる手段であり、経世済民こそ本来の目的と思って、歩み続けようと思う。

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