2013年11月

異常気象と持続可能性

今年の東北の錦秋は、長引いた猛暑でくすんでいる。海水温の上昇、ゲリラ的集中豪雨と土砂崩、頻発する地震と津波、トルネード等々激甚災害が列島の場所を選ばず日常化した。2年半前に東北東岸が体験した苦しみが、日本全域に拡大して再現されることに胸が痛む。

異常気象をもたらす地球温暖化の原因が、人口爆発と化石燃料の浪費又はクローンや遺伝子組換えの生命操作等を科学技術として奉ずる人間の奢りにあるとすれば、世界的規模での激甚災害は、増殖の果てに断崖絶壁の破滅に向けて集団疾走する人類への警告に思える。

国土の7割を占める豊かな森林、豊富な河川水資源、地味豊かな耕作地、そして豊饒の海。豊かな日本の自然とその風土は奇跡の地球遺産である。日本人にとって自然は、対決して征服する対象ではなく、抱かれて生かされていることを実感しつつ、感謝を捧げる対象だ。

日本人の足元には、人類の持続可能性に道を開く鍵が眠っている。資源エネルギーと生命の循環がそのキーワードだ。自然資本主義の哲学と技術の輪は黎明期だが、環境に負荷を掛けない再生エネルギーを経済合理的に基幹エネルギーにするための事業努力を図りたい。

被災地の復興と雇用創出のために釜石で廃棄物再生エネルギー事業を計画しているが、前例がない事例なので、許可取得と資金調達に時間がかかっている。現行に比べ前処理が簡単で、適正処理困難物の廃漁網等の処理には最適の技術であり、人類の行く末を持続可能なものにする事業なので、粘り強く行きたい。

              ・漁網の選別作業写真

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